青森競輪場はミッドナイト競輪を開催し、賭ける機会が多くなります。実はこの競輪場、傾向がはっきりしているので当てやすく回収率をあげるのに最適なんです。今回は青森競輪場で毎開催予想を立てている筆者が、
- 好走しやすい脚質
- 決まり手から考える狙いたい買い方
- バンク特徴から考えるレース展開
を紹介します。詳細なデータをもとに分析をしていくので、最後まで読み進めてくださいね。
青森競輪場の特徴
青森県唯一の公営ギャンブル場である青森競輪は、「みちのく競輪」という愛称で地元の人に親しまれています。また、近くに三内丸山遺跡があることから「Jomon Bank」とも呼ばれています。
青森競輪場の歴史は古く1950年から開催されていますが、時代に合わせて型や枠にとらわれない運営をしているのが特徴です。
市街地から離れ周囲に何もない山奥に位置するアクセスの悪さを逆手に取り、屋外競輪場としては初めてのミッドナイト競輪を2012年から開催しています。
さらに競輪場では珍しい天然温泉が選手宿舎にあり、本場開催日には一般来場者に開放しています。競輪と温泉という何とも贅沢な時間を過ごすことができますよ。
PR活動も一風変わっていて、二次元アニメキャラクターの「葵萌輪(あおいもりん)」がCMやFacebookなどで競輪場のPR活動をしています。競輪のイメージとは似つかわしくない可愛らしい姿が、ギャップ萌えするとしてネット界隈で人気があります。
そんな時代を先取っている青森競輪の車券攻略をみていきましょう。
狙いたい選手の脚質
全国にある競輪場は同じ規格で作られておらず、場所場所によってバンクの形状が変わっています。競輪で勝つためにはそれぞれの競輪場のバンク特徴や好走する選手のタイプなどのデータを集める必要があります。集めた情報を分析し、何度も試行した先に勝利があります。苦労した末に勝利を掴んだ時の嬉しさは何ものにも代えがたいものがあります。それでは、青森競輪場で好走する脚質の傾向をみていきましょう。
追い込み選手で狙いたいのは縦脚の鋭いタイプの選手です。直線距離が長いので縦脚を発揮でき、3番手からの突き抜けもよくみられます。
2017年7月~2019年6月のデータでは、青森競輪場でのラインの三番手選手の1着率は4.81%で全国にある400mバンク31場中で3位、二連対率は17.48%で2位、三連対率は42.83%で2位とラインの3番手を走る選手がよく連に絡んでいます。
次に自力型で狙いたいのはダッシュ型の捲りタイプです。捲りの1着の決まり手はS級戦からA級チャレンジ戦全てにおいて3割を超えています。これは3レースに1回は捲りが決まっていることになります。この理由は陸奥湾から吹く風がホームで追い風となることで直線伸びるためだと考えられます。またカントがややキツく作られているので捲り切ったあとにスピードが落ちないことも捲りが決まりやすい要因になります。捲りを差すのは相当な縦脚が必要とも言えます。
2016年9月から2019年8月までの3年間のスジ車券出現率は、52.08%と全国400mバンク31場中2位と高い出現率を誇っています。最もスジ車券が出なかったのは和歌山競輪場で44.69%となっています。
狙いたい選手のタイプを以上ですが、自力型が仕掛けのタイミングを間違うと直線が長い分、差しー差しの筋違いの高配当車券が飛び出すこともしばしばです。筋車券が売れやすいのを逆手に取って、高配当狙いも妙味がありますね。
狙いたい脚質まとめ
- 縦脚タイプの追い込み
- ダッシュ型の自力
青森競輪 決まり手
決まり手の傾向は車券を買う上で非常に重要です。例えば、同じ400mバンクであっても逃げの決まり手が一番多い競輪場で約22%、最も少ない競輪場で約11%と倍以上の差があります。それでは、青森競輪場の決まり手をみていきましょう。
・青森競輪場のチャレンジ戦も含めた全体の決まり手比率
1着 | 逃げ24% | 捲り34% | 差し42% | |
2着 | 逃げ15% | 捲り17% | 差し25% | マーク43% |
・S級戦の1着決まり手比率
1着 | 逃げ13% | 捲り36% | 差し51% |
・A級1・2班の1着決まり手比率
1着 | 逃げ21% | 捲り33% | 差し46% |
青森競輪場はクセのない400mバンクで、直線が長いのが特徴です。
そのため1着の決まり手は逃げが少なく、差しと捲りの決まり手が目立ちます。2着率をみても、逃げた選手は苦戦する傾向にあります。力のない選手が逃げた場合、直線で垂れてズブズブになることも多くみられます。
一番多い決まり手の組み合わせは1着が捲りで2着がその捲りに乗ったマークの組み合わせです。
先ほどもみてきたように、2016年9月から2019年8月までの3年間のスジ車券出現率は、52.08%と全国400mバンク31場中2位と高い出現率を誇っています。
決まり手から買いたい組み合わせまとめ
- 捲りとマークの筋車券
- 逃げた選手の2番手、3番手のズブズブ
- 3番手選手の突き抜け
バンクの特徴
バンクの傾斜などの数値データが公表されていますが、数値だけではイメージしづらいですね。始めは直線距離と傾斜の角度だけ把握しておけば問題ありません。青森競輪場のバンク情報は以下の通りです。
周長 | 400m |
見なし直線距離 | 58.9m |
センター部路面傾斜 | 32°15’7″ |
直線部路面傾斜 | 2°51’45” |
ホーム幅員 | 10.8m |
バック幅員 | 9.8m |
センター幅員 | 7.8m |
青森競輪は標準的なバンクでクセがなく、選手から走りやすいバンクと言われています。
直線距離は400mバンク31場中で10番目と長く、カントがややきつめに作られています。そのため捲りや差しが決まりやすい傾向があります。
競りやイン粘りは期待値が低くなります。これはカントがきつくなっているので外競りが有利であることと競り合いで脚がなくなり直線で脚が売り切れたり、別線に捲られやすくなったりするためです。そのためラインの目標がなく縦脚のない追い込み選手は不利な戦いを強いられるでしょう。
Sを取った自力選手は抑えられたらインで粘らずに一旦引いてカマシを狙う傾向にあります。良いスピードでカマシ切ってしまえば、マークする追い込み選手の差しで決まることが多いです。
捲り追い込みを狙いたいのは風が強い日です。
青森競輪場は海から近く、陸奥湾から強い風が吹き込む日があります。風はバック向かい風、ホーム追い風となり、捲り追い込みが届きやすくなります。スピードに乗った捲りとなるため、捲りマーク一本の裏を買わない車券を狙いたいところです。
3コーナーに大型ビジョンが設置されていますが、映像にタイムラグがあり選手が後ろの動きを確認するのにはあまり役に立ちません。
バンク特徴から導かれたレース特徴
- 競りやイン粘りは期待値が低い
- Sを取った選手は抑えられたら引く
- 風の強弱が直線の伸びに影響
青森競輪場のレース成績から傾向を読み解く
「画像出典:青森競輪みちのく記念 善知鳥杯争奪戦 / KEIRI.JP」
2019年9月8日G3みちのく記念善知鳥杯争奪戦の最終日、7RS級特選のレース結果です。
ラインは、藤木ー村田ー小林卓、坂本ー成田ー岡部、近藤ー杉本ー小林潤の三分戦となっていました。
ジャンから藤木が逃げ、4番手に坂本がおさまり、近藤は7番手の一本棒になります。藤木のかかりがよく直線村田の差しで決まったと思ったところへ成田が直線中を割って強襲して1着となりました。2着が先行に乗った村田、3着は8番手からインをついて差してきた杉本が入り筋違い車券になりました。
このレースからみえてくることは、縦脚の鋭さと中割を辞さず狭いところに飛び込める追い込み選手が青森では買いだということです。
青森競輪場で勝つためのコツ
これまで青森競輪場の車券攻略をみてきましたが、以下にまとめてみます。
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- 直線が長いので、縦脚のある追い込み選手を買う
- カントがややキツめで抑え先行よりカマシたほうが良い
- 風が強い日は、捲り追い込みが伸びる
- スジ車券比率が高い52.08%、400バンク31場中2位
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- 競輪は一つとして同じレース展開はなく、予想とは異なった展開になることもよくあります。しかし、車券を買う上で根拠は必要ですので、バンク傾向と選手の特徴で予想を立て勝利を掴みましょう。
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