高知競輪場(りょうまスタジアム)の特徴や傾向・予想のポイント

競輪場
高知競輪場 競輪場

高知市中心部に位置する高知競輪場は「りょうまスタジアム」の愛称で親しまれている競輪場です。全国でも珍しい500mバンクで、開催も多く、四国を代表する競輪場となっています。

500mバンクですが、直線が非常に短く、カントも緩くなっています。そのため、先行選手が逃げ残るバンクと言われています。しかし、この言葉通りに車券を買い、痛い目をみた方は多いのではないでしょうか。データを検証すると、レースグレードにより差があり、風の影響もあるため、基本的には先行・逃げは不利なバンクです。

今回、決まり手・脚質データだけでなく、選手や実況アナのコメントも確認して、高知競輪場を検証してみました。そこから導き出された高知競輪場の特徴や勝つためのコツをご紹介します。

高知競輪場の特徴まとめ

高知競輪場は高知市市営の競輪場です。バンクの内側に400mトラックがあり、陸上競技場としても利用されている珍しい競輪場になっています。周辺には総合運動場のよさこいドームや相撲場、総合体育館や市営球場があり、高知市のスポーツのメッカとなっているスポットです。

開設は1950年と古いですが、1999年に全面改装され、その後もバンクも含めて施設のリニューアルが度々行われてきました。陸上競技場を兼ねていることもあり、かなり近代的な競輪場となっています。モーニング・ナイター・ミッドナイトと、幅広いレースが開催されています。

2020年2月現在は陸上競技場施設改修のため開催されていませんが、間もなく工事は終わり、4月2日からは周年記念のG3/よさこい賞争覇戦が開催されます。今年は70周年記念となるため、様々なイベントが企画されており、注目の競輪場です。

バンクは全国に5か所しかない500mバンクのひとつです。高知競輪場の主な特徴をまとめると、次の3点が挙げられます。

  • 1着決まり手は差しが突出して多い
  • F2戦では逃げが比較的増え、高グレードではライン連携が要となる
  • スジ違い車券発生率が高い
  • それでは高知競輪場の詳細を確認していきましょう。

    バンクの特徴

    バンク基礎データは以下のようになっています。

    見なし直線距離 センター部路面傾斜 直線部路面傾斜 ホーム幅員 バック幅員 センター幅員
    52.0m 24°29′51″ 3°26′1″ 11.3m 10.8m 7.8m

    出典:KEIRIN.JP

    見なし直線距離が52.0mと非常に短いのが特徴です。
    500mバンクの中では最も短く、400mバンクと比較しても短い部類に入ります。
    ハンドルを切りやすいマッコネール曲線で、かなり丸い形になっており、ホーム・バック直線そのものは15.06mしかありません
    また、カントも非常に緩く、千葉に次いで全国で2番目に緩い傾斜となっています。

    この2点から、基本的に逃げが不利になる500mバンクの中では、先行選手が逃げ残るバンクと言われています

    捲りは第2センターから

    高知競輪公式サイト内には実況アナ「くっさん」のブログコンテンツがあります。
    「くっさん」はブログにおいて、高知競輪場の特徴を以下のように語っています。

    ★★割と先行が残りやすいところで、もし捲りに回されたらバック捲りは危険でむしろ第2センター(第3~4コーナー中間地点)から動いた方が良く伸びると思われます★★
    出典:高知競輪の特徴 – 高知競輪場 オフィシャルサイト

    直線が短いため、逃げが残りやすい一方、第2センターからの捲りが効果的なようです。
    戦い方により、逃げ・捲りの両方に分があるバンクと言えそうです。

    風が舞うバンク

    高知競輪場は南側にホームスタンドがあり、東西に長い競輪場です。
    競輪場のすぐ北側には鏡川が流れています。
    そのため、レース時の平均風速は1.47mと、全国で13番目に風が強いバンクとなっています。

    バンクとスタンドは一体型となっており、走路全周外側に風除けのポリカーボネートも設置されていますが、川から吹き込む風がバンク内で流動してレースに影響するようです。
    公式サイトの説明によれば、周囲の建物に風がぶつかり、風が舞うようになったため、逃げが有利になった面があるようです。

    参照:遠山競輪研究所014 | 競輪・オートレースのギャンブル予想ならGamboo(ギャンブー)
    参照:場内ガイド – 高知競輪場 オフィシャルサイト

    バンクが重い?

    調べてみると、選手がバンクの感触が重いと語っているケースが複数ありました。
    安本昇平選手は「バンクが重くスピードに乗り切れなかった」と話し、吉田敏洋も「距離が短いのに、バックが重かった」と語っています。
    参照:安本昇平、重いバンク…準決は修正力試される/高知 – ミッドナイト競輪 : 日刊スポーツ
    参照:『高知競輪開設69周年記念(GIII)レポート』 3日目編

    また、垣外中勝哉選手はご自身のブログの中で以下のように語っています。
    ★★ホームストレッチは向かい風で、バックストレッチは追い風でした★★
    引用:「現役競輪選手」垣外中勝哉 VS 「馬見の達人」橋浜保子

    どうも距離に加えて風の影響により、バンクが重く感じられるようです。
    その風向きも一定ではなく、時間帯や天候により左右されると考えられます。

    意外と厄介な競輪場のようです。

    決まり手

    2000年4月から現在までのデータによると、決まり手の割合は下記のようになっています。
    ■1着

    逃げ 15% 捲り 29% 差し 56%

    ■2着

    逃げ 13% 捲り 16% 差し 35% マーク 36%

    出典:KEIRIN.JP

    逃げよりも捲りが優勢で、差しが突出して高くなっています。
    逃げが残ることが多いとはいえ、あくまでも500mバンクの中ではといった話であり、やはり捲り・差しが多い結果となっています。

    レースグレード別決まり手

    レースグレード別の1着決まり手は以下のようになっています。

    グレード 逃げ 捲り 差し
    G1 13% 24% 63%
    G2 10% 40% 50%
    G3 11% 31% 58%
    F1 14% 30% 56%
    F2 16% 28% 56%

    出典:KEIRIN.JP
    逃げ<捲り<差しは一貫しているものの、グレードによりかなりの差があります。
    先にご紹介した高知競輪公式サイトのブログでは、以下のように書かれています。

    ★★チャレンジ戦では同期生の先行争いが必死で、それを見極めた選手の捲りが決まって優勝するというケースが多く、ベテランマーカー陣は付いて行くことが出来ない場面がしばしば。7車立ての競走はそれが決まりやすいそうです。でもA級戦に昇級すると9車立てのレースがほとんどで、簡単に捲りや先行だけでは勝てない理由がそこに有ると思います。★★
    出典:高知競輪の特徴 – 高知競輪場 オフィシャルサイト

    F2では逃げの数値が高くなっていますから、若手が多いグレードの低いレースや7車立ての場合は、比較的逃げが決まる傾向があるようです。

    脚質

    続いて、脚質グラフを確認してみましょう。

    着順
    1着 35% 42% 23%
    2着 22% 60% 18%
    3着 18% 66% 16%

    出典:KEIRIN.JP

    脚質に関しては標準的な400mバンク競輪場と比べて、際立った違いはありません。
    ただ、レースグレード別に1着の脚質を確認してみると、かなり目立つ特徴がありました。
    以下、グレード別の1着脚質割合です。

    グレード
    G1 32% 48% 20%
    G2 58% 10% 32%
    G3 38% 36% 26%
    F1 35% 42% 23%
    F2 35% 42% 23%

    なぜかG2だけ、逃脚の比率が極端に高くなっています
    非科学的な話ですが、ギャンブルには「ゲン担ぎ」が結構ありますから、今後G2レースが開催される時には、逃脚選手を狙ってみるのも良いかもしれません。

    高知競輪場のレース成績から傾向を読み解く

    2020年2月現在、高知競輪場は陸上競技場施設改修のため本場開催はされていません(2020年3月末まで)。
    そこで、改修前の最後、2019年9月23日~25日に行われた「F1/デイリースポーツ杯・はちきん賞」の結果を調べてみました。
    1/2着の決まり手回数を下記の表にまとめました。
    9車立てのA/S級戦とガールズケイリンのプログラムでした。

    日付 1着逃げ 1着捲り 1着差し 2着逃げ 2着捲り 2着差し 2着マーク
    9/23 1 7 4 2 0 3 7
    9/24 1 5 6 1 0 5 6
    9/25 1 4 7 0 3 5 4

    参考:KEIRIN.JP

    3日間の1着決まり手回数は、逃げ3本、捲り16本、差し17本という結果になりました。
    逃げが残ると言われているとはいえ、実際には捲りと差しが圧倒的に優勢でした。
    捲ってきての2着も少なく、2着は差しとマークが大半という結果になっています。

    動画で確認してみたところ、やはり逃げ・先行選手には厳しいバンクでした。
    ラスト周回のバックでトップに立ち、かなり引き離しても、最後には差し・捲りにやられます。

    ジャンやホームで仕掛け、先行する展開も多かったですが、最後までもつケースは稀。
    500mバンクですから、仕掛けが早いとやはり逃げきれないようです。

    目だったのはブログで書かれていた通り、第2センターからの捲りでした。
    4コーナーの手前辺りから急襲してきて、捲りや差しで決まる展開が多かったです。
    基本的にはスタミナのある地脚タイプの選手が有利でしょうが、展開によってはスプリンタータイプの選手も活きるバンクだと思われます。

    もう1点、特徴的だったのは横に広がっての競り。
    カントが緩い分、横に広がっての競り合いが多く見られました。
    3分戦で3ラインが並走する場面も少なくありません。
    その分、ラインの連携が重要となるバンクと言えそうです。
    ラインがちぎれてしまうケースも多々ありました。

    普通の競輪場よりも丸く、横の動きも激しいため、動画で観ていても立体感が感じられるレースを楽しめました。

    スジ違い車券に注意

    三番手選手の3連対率は38.49%と、400mバンクに比べて低い数値になっています。
    逆にスジ違い車券発生率は53.01%と高くなっています。

    実際に観戦してみると、三番手選手はちぎれてしまうケースが多々見られました。
    距離が長く風がある分、実力下位の選手が三番手に付くとかなり厳しい感じです。

    直線が短く4コーナーからの捲りでも届く場合があるため、最後は複数のラインが入り乱れる展開が多くありました。
    特に、予選の2日目までは本命が多かったですが、3日目にはスジ違いの大穴が連発していました。
    上記の発生率をみても、スジ違いを念頭において予想を立てた方が良さそうです

    参照:遠山競輪研究所020 | 競輪・オートレースのギャンブル予想ならGamboo(ギャンブー)

    高知競輪場で勝つためのコツ

    上記の分析・検証から導き出される高知競輪場で勝つコツをまとめると、以下の4点になります。

    • 先行・逃げは圧倒的に不利。差し・追い込みタイプの選手を狙う。
    • 基本的にはスタミナのある地脚タイプが有利だが、スプリンタータイプの選手にも注目
    • ラインの連携力を重視
    • スジ違い車券も念頭においておく

    昼間はもちろん、モーニングレースやミッドナイトレースも楽しめる競輪場です。
    上記のポイントを抑え、ぜひ高知競輪を観戦してみましょう。

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