取手競輪場は茨城県取手市にある競輪場で、「砦の森の競輪場」という愛称があり、可愛いウサギのキャラクターの「ジャン」と「バンク」が温かく出迎えてくれます。
そんな取手競輪を予想する上で、ライン決着しやすく3番手選手の取捨選択が非常に重要となることを押さえておきましょう。むやみに穴狙いをして外していませんか。取手競輪は本命がきやすいので当てやすいバンクですよ。
そんな取手競輪場を詳細なデータをもとに分析をし車券攻略の参考になるような情報を書きましたので、最後まで読み進めてくださいね。
取手競輪場の特徴まとめ
取手競輪は、2011年の東日本大震災で施設が被災し、直線の入れ替え工事が行われバックとホームが入れ替わりました。
PR活動に力を入れており、取手市にある東京藝術大学とコラボしたサイクルアートプロジェクトを行い、競輪のイメージアップを図っています。
また、所属する選手の中には吉沢純平や吉田拓矢、鈴木竜士といった将来を有望視され関東勢を牽引するであろう若手選手が多数在籍し、今注目の競輪場です。そんな取手競輪場のバンク特徴は特徴がないのが特徴です。しかし、車券を購入する上で気を付けなければならないこともあります。取手競輪場の特徴をおおまかに3つにまとめました。
- 平均的で癖のない400mバンク
- 脚質の有利不利はない
- 決まり手は差しが若干有利
上記の3つの特徴を1つずつ解説していきます。
平均的で癖のない400mバンク
取手競輪場のバンクデータは以下の通りです。
見なし直線距離 | 54.8m |
センター部路面傾斜 | 31°30’25” |
直線部路面傾斜 | 2°51’44” |
ホーム幅員 | 10.0m |
バック幅員 | 10.0m |
センター幅員 | 7.5m |
出典:keirin.jp
取手競輪場は競輪で標準となっている400mバンクです。4コーナー出口から決勝線までの見なし直線は54.8mで平均的な長さとなっています。直線が長くも短くもないのでどの脚質の選手にも平等にチャンスがあるといえます。
バンク特徴で直線の長さと同じくらい大事なのがカントのキツさです。取手競輪のバンクのカントは平均的なキツさです。カントは傾斜のことで傾斜がきつければきついほど傾斜を駆け降りることができるためスピードに乗ったレース展開となります。カントが平均的ということは先行と捲りに有利不利はあまりないことになります。
取手競輪のバンクは、直線の長さやカントのキツさなど標準的で癖のない走りやすいバンクです。
脚質の有利不利はない
平均的で癖のない400mバンクですので、どのような脚質の選手でも走りやすいバンクです。そのため脚質による有利不利はあまりありません。選手の実力がそのままレース結果に反映しやすいともいえるでしょう。そうなるとラインの結束力が大事になってきます。強固なラインの上位独占というレースも多くみられ、スジ車券で決まることが多くなっています。
決まり手は差しが若干有利
取手競輪の決まり手データをみていきましょう。
1着の決まり手
逃げ 22% | 捲り 32% | 差し 46% |
2着の決まり手
逃げ 16% | 捲り 19% | 差し 29% | マーク 36% |
出典:keirin.jp
決まり手データをみると平均的なバランスとなっており、特徴的な点はあまりありません。若干捲りの決まり手が少ないように感じますが、これはA級チャレンジ戦で逃げの決まり手が多くなっているためですのであまり気にする必要はありません。
さらに細かく級班別の1着の決まり手をみていきましょう
S級戦での1着決まり手
逃げ 15.3% | 捲り 38.3% | 差し 46.1% |
出典:Gamboo
A級1・2班戦での1着決まり手
逃げ 20.3% | 捲り 33.3% | 差し 46.4% |
出典:Gamboo
S級戦では、選手の使える脚が長いので選手同士の動きが活発になり、一般的に逃げの決まり手が少決まりづらくなると言われています。
取手競輪においても同様に、S級よりもA級戦のほうが逃げの決まり手が多いということは頭に入れておいてよいでしょう。差しは同じような数値となっていますから脚力による決まり手にあまり差がないともいえるでしょう。
取手競輪場のレース成績から傾向を読み解く
これまで、取手競輪場の特徴をみてきました。次にその特徴を踏まえ実際のレース成績から傾向を探っていきましょう。
- スジ車券で決まりやすい
- ライン3番手選手が好走している
- S級戦でも逃げが決まりやすい
この3点に注目して、レース傾向をみていきましょう。
スジ車券で決まりやすい
取手競輪場は癖のないバンクですのでラインで上位独占ということも起こりやすい競輪場です。実際に、スジ車券の出現率は49.87%で、400mバンク31場の中で5番目に良い数字となっています。
2019年6月1日のG3水戸黄門賞の初日では、12レース中8レースがスジ車券で決まっています。記念競走の初日はスジ車券で決まりやすいとはいえ、スジ車券が6割と高い数字を出しています。
ラインの先頭を走る選手に脚力がある場合は、スジ車券で攻めてみるのがおすすめです。
ライン3番手選手が好走している
取手競輪はライン3番手選手の好走が目立っています。ライン3番手選手の1着率は4.65%、400mバンク31場の中で5番目に良い数字となっています。3連対率は42.1%で、この数字も上位に入っています(出典:Gamboo)。
ライン3番手に縦脚のありそうな選手が組まれている場合、3連単の買い目にいれるのはもちろんのこと、頭で勝負すれば高配当が狙えますよ。
S級戦でも逃げが決まりやすい
S級戦では、選手の使える脚が長いので選手同士の動きが活発になり、一般的に逃げの決まり手が決まりづらくなると言われています。しかし、取手競輪はS級戦での1着率が15.3%と高くなっています(出典:Gamboo)。この1着率は400mバンクで6番目に良い数字です。
2019年6月2日のG3水戸黄門賞の2日目は逃げた選手が1着2回、2着4回と好走しています。逃げが予想される選手のオッズは高くなる傾向がありますので、あえて狙ってみるのも面白いですね。
取手競輪場で勝つためのコツ
取手競輪場は、標準的で癖のないバンクですのではっきりとした傾向はでませんが、車券を買う上で考慮すべき点がいくつかありました。以下に今まで考察したことをまとめます。
- 脚質は有利不利がなくどこからでも勝負できる
- スジ車券がでやすい
- ライン3番手が活躍している
これらを踏まえると、勝負気配のあるラインの上位独占を期待して3連単BOX6点で勝負してみるのがおすすめと言えます。
高配当はあまり期待できないバンク特徴をもった競輪場ですが、競輪の醍醐味であるライン戦を楽しむことができるともいえるでしょう。
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