富山競輪場は富山県富山市にある一周333mの競輪場です。雪国らしく冬場は雪の影響で開催がありませんが、富山駅から鉄道ファンにも人気のある富山ライトレールを使えば競輪場までのアクセスが良く旅打ちにぴったりな競輪場です。
そんな富山競輪で33バンクだからといって自力選手から買っていませんか。実は、33バンクのなかで差しの決まり手が一番多い特徴があるんです。バンクの傾向を知れば回収率が上がっていくこと間違いなしです。
このページでは、豊富なデータをもとに分析をしていくので最後まで読み進めてくださいね。
富山競輪場の特徴まとめ
富山競輪場は、岩瀬浜から近く海風が強く吹き込むバンクです。日本海は風が強く海が荒れることで有名ですが、富山競輪場も風が強い日は荒れる傾向があり、穴党に人気の競輪場です。2003年には3連単で当時の最高記録である449万5120円の配当を記録し、現在でも3番目の記録として残っています。
バック幅員とセンター幅員が他の競輪場と比較して狭く作られているため、落車が起こりやすいバンクです。補充が足りずに6車立てでレースが行われたこともあるほど落車が起きます。これも高配当がでやすい理由の一つです。
そんな富山競輪場はバンクが特徴的なので決まり手にもその傾向が出ています。決まり手の傾向を掴むことが富山競輪攻略の鍵となります。
そこで富山競輪場の特徴をおおまかに3つにまとめました。
- 直線が長めで、バンク幅が狭い33バンク
- 脚質に有利不利は少ない
- 決まり手は捲りと差しが目立つ
上記の3つの特徴を1つずつ解説していきます。
直線が長めで、バンク幅が狭い33バンク
富山競輪場のバンクデータは以下の通りです。
見なし直線距離 | 43.0m |
センター部路面傾斜 | 33°41’24” |
直線部路面傾斜 | 3°26’1″ |
ホーム幅員 | 10.2m |
バック幅員 | 9.2m |
センター幅員 | 6.4m |
出典:keirin.jp
富山競輪場は、競輪場で最も短い一周333mのバンクで、33(サンサン)バンクと呼ばれるバンク形態をしています。4コーナー出口から決勝線までの見なし直線は43.0メートルで、これは全国7場ある333mバンクの中で3番目の長さとなっています。33バンクの中では直線が長めです。
傾斜角度であるカントは、ややキツく作られています。一般的にカントがキツくなればなるほどスピードに乗ったレース展開となりやすく、カントが緩いとスピードに乗りづらいと言われています。富山のバンクは、ややキツめなのでスピードのあるレース展開となります。
また、富山競輪のバンクで特徴的なのがカーブのセンター幅員とバックの幅員の狭さです。1990年にバンク改修が行われ多少改善されたものの、センター幅員は6.4mと他の競輪場と比べて1mほど狭く作られています。そのため競りやブロックされたときに落車する選手が多かったので、8車立てでレースを行っていた時期もあります。
脚質に有利不利は少ない
地元の選手によると、「33バンクの中では捲りが決まりやすいバンクで、直線が長いので後方からでも仕掛けられる」とのことですが、風向きにも注意が必要だと言っています。レース時の平均風速は1.34mと他の33バンクに比べて風が強く吹きます(出典:Gamboo)。特に、「南風が吹くとどこを走っても追い風になり、とんでもないタイムがでて、逃げないと勝負にならない」とのことです。
南風が吹いているとき以外は脚質による有利不利はあまりないということになりますが、南風の強い日は逃げが絶対的に有利ということになります。
決まり手は捲りと差しが目立つ
富山競輪場の決まり手データをみていきましょう。
1着の決まり手
逃げ 25% | 捲り 36% | 差し 39% |
2着の決まり手
逃げ 19% | 捲り 17% | 差し 23% | マーク 41% |
出典:keirin.jp
S級戦からA級チャレンジを含めた全成績では、決まり手が平均的でどこからでも勝負になっています。特に33バンクにしては差しの決まり手が多いのが特徴です。これは海風が吹き込み風が強いのが理由の一つとなっています。
S級戦の1着決まり手
逃げ 14.1% | 捲り 41.5% | 差し 44.4% |
A級1・2班戦の決まり手
逃げ 20.1% | 捲り 37.0% | 差し 42.8% |
出典:Gamboo
S級戦では、位置取りに動く選手同士の動きが活発になり逃げの決まり手が減り捲りが増える傾向が特に33バンクではあります。富山競輪においても、S級戦とA級戦で逃げと捲りの決まり手に大きな差が出ているということを頭に入れておいた方がよいでしょう。
富山競輪場のレース成績から傾向を読み解く
これまで富山競輪場の特徴をみてきました。次にその特徴を踏まえ、実際のレース成績から傾向を探っていきましょう。
- 差しの決まり手が33バンクで一番良い
- ライン3番手選手は評価を下げていい
- スジ違いがでやすい
これら3つの項目に焦点を当て、レースの傾向を読み解いていきましょう。
差しの決まり手が33バンクで一番良い
富山競輪場での差しの1着決まり手確率はS級戦で44.4%、A級1・2班戦での42.8%は33バンク7場の中でトップの数字となっています。これは海風が強く吹くのが理由の一つとしてあげられます。
2019年8月29日に行われたG3瑞峰立山賞争奪戦の初日の差しの決まり手は1着8回、2着2回と33バンクとは思えない驚異的な数字をたたき出しています。33バンクという心理がファンにもありますので自力選手から車券が売れる傾向にあります。そのため差しから買うことで回収率をあげることができますよ。
ライン3番手選手は評価を下げていい
富山競輪場のライン3番手選手の1着率は2.63%と低く、3連対率も36.3%と低めです。33バンクは基本的に二段掛けが予想されるとき以外はライン3番手選手の期待値は低いので、あえて狙う必要はないでしょう。(出典:Gamboo)
スジ違いが出やすく、高配当が飛び出す
富山競輪場のスジ違い車券の出現率は52.18%で、33バンク全7場の中で一番スジ違いが出やすいバンクです(出典:Gamboo)。これは直線の長さ、海風の影響、落車が多いことなどが原因となっています。
2019年9月1日に行われたG3瑞峰立山賞争奪戦の最終日では12レース中8回がスジ違いで決着しています。また同開催の、3日目の第3レースで3連単21万6380円の高配当がスジ違い車券で飛び出しています。
富山競輪場で勝つためのコツ
これまで富山競輪のバンク特徴とレースでの傾向をみてきました。最後にもう一度特徴と傾向をおさらいしましょう。
- 直線が長めで、バンク幅が狭い
- 差しの決まり手が33バンクで一番良い
- スジ違いがでやすい
これらの特徴と傾向を踏まえますと、1着の決まり手を差しに固定してスジ違いの穴目を一日を通して狙ってみるという買い方がおすすめです。
的中率は下がるかもしれませんが、一発大きい配当を的中すればトータルでプラス収支を目指せるバンクですので、ぜひ参考にしてみてください。
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